 | Walk Dance Talk Sing (1998/07/14)
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2015年のアルバムです。これまで様々な時代のソウルミュージックの再構築を行ってきましたが、彼らの持ち味を素直に表現するというスタイルに落ち着いています。生演奏しているからこそバリエーションのあるギターカッティング、ハイハットの刻み、ベースのフィルイン、チョッパーベース、そのまま生演奏のままでもいい感じなのですが、そこをカットアンドペーストでフレーズをつなぎ合わせてループさせるハウス的な編集によって、クールなグルーヴを構築させていきます。
1. Like A Fool
2. The Come On
3. Hear My Song
4. Echo
5. Scrap The Book
6. Witch Doctor
7. Something More
8. WDTS
生演奏してもかっこいいソウルミュージックの再現になっているでしょう。だけど、それでは全く新しく無い訳で、誰も注目しません。サンプリングループでの再現でもいい訳ですが、それではフレーズのバリエーションに限界を感じていたでしょう。そこで、欲しいフレーズは自分達で演奏して手に入れる事が出来ますから、バリエーションは無限大になる訳です。しかし、バリエーションを増やしてもそれだけ複雑になりますから、あくまでも一度演奏した音源からの抜粋にこだわる事でフォーカスさせる部分を明確にさせています。
生演奏出来るというのは強みでもありますが、その必要のない環境では身に余るほどの表現になってしまいます。そこで編集という作業も作曲の範囲として飲み込む事で、より機能的な
音楽として完成していくのです。そしてそれらはリミックスのヒントにもなっていきますから、副産物を大量にこさえながら増殖していくのです。とても現代的なソウル、ファンクなダンスミュージックです。
Like A Fool