2006年のアルバムです。グラフィックアーティストとしての分野でのジャケットの工夫などが施された作品で、
音楽的には、初めてプログラミングを導入した、ミニマル、アンビエントな内容になっています。プログラミングというか、ディレイ系ループによるシーケンスを応用したような作り方になっています。
1. Buenas Noches
2. Simmons
3. Tenis
4. Escape
5. Edredón
6. Cucharita
7. Sleep
8. Desagüe
9. Bosque
これまでの
サイケデリックフォークから、テクノアンビエントな作風になっています。生演奏感を作らないという事でテクノ的な雰囲気を作り、フレーズループの多用、特にディレイによるループでありますので、これも演奏感を出さない、機械的な感じです。音源もサンプラー音源を使っています。
打ち込みによるプログラミングというよりは、サンプリングループをカットアンドペーストでつなぎ合わせて、ループコラージュのようなものを作り、それに音を足していくような作り方です。本人も最初から何が出来上がるか不明な状態で、即興的に作るのを楽しんでいるような感じが伝わってきます。つまり、演奏の代わりに、プログラミングという作業を楽しんでいるのです。
Simmons