ビバップピアニストの走りであるモンクですが、彼の音楽には黒人独特の訛があり、洗練された他のアーティストとは別の音楽のようです。スタンダード曲をやっても別の曲のように聴こえます。それでこそモンクなのですが。
1. We See
2. Smoke Gets in Your Eyes
3. Locomotive
4. Hackensack
5. Let's Call This
6. Think of One [2 Takes]
7. Think of One
ビバップでのアドリブはあくまでもコード進行に基づいて行われますので、突拍子も無いフレーズにはありません。これ以降フリーに近づくにつれ突拍子も無い演奏を聴かされる事になりますが、ビバップの時代は曲の進行を逸脱したような演奏はありません。それが縛りになるのですが、その中でもいかに個性的な演奏が出来るかが重要でした。
モンクの場合はパーカーとは違う意味で個性的でした。まるでパーカッションのようにピアノをプレイするのも彼が初めてではないでしょうか。ピアノの可能性を拡げたという事でも彼はとても重要な人物だったのです。
ジャズの奏法に留まらず、ロックミュージシャンからもリスペクトされ続けている意味が分かって頂ければと思います。
Caravan
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