フランスのアーティストYann Tambourの一人プロジェクトEncreの2001年のファーストアルバムです。ライブではバンド編成で演奏しますが、作品の中ではサンプリング素材を組み合わせたフレンチホップなスタイルになっています。サンプリング素材がアコースティック楽器の素材が多いので、フォークトロニカという印象でよろしいかと思います。
1. Trouves-En Un Autre
2. Nocturnes
3. Or
4. Une Nuit A Ciel Ouvert
5. Air
6. Burlington, Vermont
7. Fœhn
8. Gloria
フランス語でのアンニュイな語りが入っていますが、それをアンニュイなフランス語訛りのラップだと思えば、フレンチ訛りのブレイクビーツという印象でもあります。フレーズサンプリングが多く、その組み合わせ方が訛っているのです。ですから、独特のアンニュイ感が出ています。ドラムがジャズ的にスウィングしていますから、ブレイクビーツとしても訛っているように感じるのです。
ブレイクビーツは基本4拍子で作られていますから、変拍子でやると印象が大きく変わります。変拍子を強調してしまうとドラムンベースのような複雑な世界になっていきます。ジャズのようなスウィング感は3連になりますから、変拍子のような性格性になります。しかし、それをブレーズサンプリングしているので、ドラムンベースのようにはならず、あくまでもブレイクビーツの一種という事になります。なので、これだけの個性的なフレンス訛りのブレイクビーツになっています。
Trouves-En Un Autre