 | Kalia (1998/07/14)
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2016年のアルバムです。電子音の利用が増えてシンセポップのような雰囲気が増えながらも、サンプリングミュージックとしての可能性も存分に広げています。生楽器として演奏されるバイオリンの表現も革新的になっており、ピチカートもウクレレのように演奏されています。
1. Bulbs
2. Books
3. Technology
4. Tribal
5. Drawers
6. Thorns
7. Lockers
8. Stripes
9. Birds
現代
音楽と言うと実験的なものが多いですが、ある程度やり尽くされてくると、もはや実験性も感じられなくなります。ロックやジャズでも現代
音楽な考え方を導入してくると、何が現代
音楽なのか分からなくなってきます。昔ながらの手法をいまだにありがたく実践しても現代
音楽と呼ばれるむきもあります。革新性が薄れてきているのです。しかし、このように、現代
音楽としてでも、ロックフィールドとしても革新的な表現をすればどうでしょう。それは現在でも現代
音楽と呼ぶに相応しいものではないでしょうか。
ネオクラシックとか、ニューエイジミュージックと呼ばれるものとも違う、クラシック音楽をルーツに持ちながらも、ブレイクビーツとしても前衛的であろうとしながら、サウンドトラックのようなノスタルジーも感じさせる。不思議な未来の音楽になっています。未来はもっと違う形でも表現出来ますが、未来世紀ブラジルのように、真空管のまま進化していく未来も描かれてもいいのではないでしょうか。
Bulbs