 | Happens Secretly (1998/07/14)
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2005年のアルバムです。楽器系のサンプリング音源をつなぎ合わせるようになっています。フレーズサンプリングをループさせる事で、生楽器を演奏しているようなニュアンスを出しながらも、アブストラクトな違和感を覚えさせられる作りになっています。音源の素材そのものが持っている音程だったりタッチセンスだったりするものが統一されていないだけに、この違和感とも言える
音楽がサンプリングミュージックの醍醐味だと思います。
1. The Comfort Of My Eyes
2. Whyshouldtheyounghavefaith
3. A Soft Living Thing
4. This Note Is -d
5. Purer, Softer, Deader?
6. Yfirskin
7. Refrain
マルチサンプリングなど、サンプリングソフトも進化していますから、まるで生演奏をしているかのような滑らかな演奏も可能になっています。細かいニュアンスも設定出来るものが多くなっています。だからと言って、生演奏で出来る事をわざわざプログラミングで再現する事に大きな意味は見出せないでしょう。生演奏では生み出せないニュアンスを発生させてこそのアブストラクトミュージックなのです。
だからと言って無秩序に作っていても虚しさを覚えます。ほどよく
音楽的である事が望ましいのではないでしょうか。そういう意味でブレイクビーツなどは多くの支持を受けてきましたし、楽器が演奏出来なくても
音楽が作れるという、新しい発想も生まれました。一番重要なのは、昔も今もセンスなのです。どれほど洗練されたセンスを持っているか、どれほど非凡なセンスを持っているか、
音楽に限らず、何事においても、センスこそが一番問われるものであります。Kippi Kaninusのセンスはあなたにどれほどのものを与えられるでしょうか。
Whyshouldtheyounghavefaith