ミンガスがリーダーシップをとりいろんなレーベルから作品を出すようになるのですが、これはRCAから出されたもので、メキシコのエキゾチックな雰囲気を持った作品です。当時はマリアッチがが流行ったりしていましたから、ミンガスの中では一番コマーシャルな一面を持った作品です。当時は一番親しまれていた作品だったようです。
1. Dizzy's Moods
2. Ysabel's Table Dance
3. Mariachis (The Street Musicians)
4. Flamingo
5. Tijuana Gift Shop
ミンガスにはフリーフォームな演奏もありますが、ほとんどがしっかり作曲されて統率がとれた演奏になります。Dizzy's Moodsのようにその中でもテンポや拍子がが自在に変化するような演奏は彼のワンマンな統率力によるもので、バンドの方もよく応えています。明快な内容ではありますが、普通ではない感性が彼の魅力でもあります。ミンガスが亡くなったのはメキシコの地でありましたので、結構メキシコはお気に入りだったようです。
Ysabel's Table Danceは丸でフラメンコのリズムで狂乱の宴となり、
ジャズフォームへ移行していきます。ウッドベースでフラメンコギターを模したのはミンガスくらいのものでしょう。どの曲も明快なテーマを持っており、それを表現出来る見事な演奏力を自在に自分の呼吸にあわせて指揮するミンガスは怪物であります。巨漢のベーシストでありながらまるでギターを演奏するような柔軟なプレイも常人の域ではありません。エキゾチックで親しみ易い初期の名作であります。
Dizzy's Moods
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