1. Better Get Hit in Yo' Soul 2. Goodbye Pork Pie Hat 3. Boogie Stop Shuffle 4. Self-Portrait in Three Colors 5. Open Letter to Duke 6. Bird Calls 7. Fables of Faubus 8. Pussy Cat Dues 9. Jelly Roll 10. Pedal Point Blues 11. GG Train 12. Girl of My Dreams
Better Get Hit in Yo' Soulはゴスペル調でソウルフルな作品です。これまでもこのような曲がありましたが、テンポを変則的に変えて利しておりましたが、この曲は実に素直に普通に演奏しています。それだけ曲に自信があったのでしょう。素晴らしい名曲です。Goodbye Pork Pie Hatは彼の曲の中では一番有名な曲ではないでしょうか。ジェフベックがカバーしたのを始め多くのミュージシャンに演奏され続けているスタンダードナンバーになっています。この曲はレスターヤングへの鎮魂歌として創られており、まるでラブソングのようなバラードに仕上がっています。
Boogie Stop Shuffle はデュークエリントンを意識した曲でホーンアレンジもかなり真似しています。Open Letter to Dukeではなぜかビバップのようなソロを多用した曲で、エリントンをビバップの世界へ招待しようとしているのでしょうか。Bird Callsは恐らくチャーリーパーカーの事でしょうが、不フリーフォームな演奏からやはりソロ大会になります。一番の問題作がFables of Faubusです。黒人と白人の共学での事件があり、そのとき白人側の偏見を支持したフォーバス知事に対する怒りの歌です。Jelly Rollは前作に入っていたマイジェリーロールソウルに手を加えたものになります。