2015年のアルバムです。ヒップホップはニューヨーク発祥なので、それ以外の場所で枝分かれして発展していきます。デトロイトテクノがイギリスに飛び火して更なる発展を遂げていったのが90年代です。そしてこのElighは西海岸のアンダーグラウンドで進化していきます。アンダーグラウンド、つまり、ヒットチャートにこだわらずに自分の道を極めていけます。なので、とても個性的なヒップホップとなります。
1. Henchman
2. Hello
3. 808
4. On My Lap
5. Don't Be Mad
6. Pacman
7. Pretty_Teeth
8. Kin With Silver Skin
9. Get Like Me
10. If I Still Smoked
11. The Boss
12. That's My Seat
13. Duality
14. Clouds_
15. Hidden Bonus Track
今回ラップのアクセントに変化を与えるという工夫を凝らしています。これまでワンパターンだったアクセントにメスを入れるなど、タブーに挑戦しています。アクセントを変えるだけでバリエーションは無数に広がっていきます。多くのラッパーがこの勇気がなかったのです。違う事をやったら物凄い批判の嵐を受けるのでしょう。人とは違う事をやる、アウトローな性分がロックのアイデンティティーでしたが、ヒップホップ界では異端は魔女裁判にかけられるのでしょうか。その傾向性が私には生理的にあいませんでした。そこにクリエイティヴな精神が存在しないからです。
なので枝分かれして、独自に発展していったものの方がしっくりきます。ラップも早口大会みたいなところがありますが、これだけライムが出来るなら、相当な肺活量だと思います。普通に旋律のある歌を歌っても、それなりの表現力を見せてくれるでしょう。村八分に会うのを恐れなければ、ヒップホップはもっと発展していってもいいはずです。もう半世紀くらいの歴史があります。ブルースのように骨董品としての存続を残すだけになるのか、ジャズのようにある程度までは発展したが、ヒップホップに取って代わられてからは観光的な存在に甘んじるのか、それはこれからの若きアーテイストに委ねられています。
音楽 は生き物であるべきです。骨董品として屍に成り果てるのか、新しいスタイルが生まれて来ない現在、我々はどうやって
音楽 に命を吹き込めばいいのでしょうか。
Full Album
VIDEO
Bring The Pain (Bonus Track)
VIDEO Peekaboo (Bonus Track) (feat. Basik)
VIDEO Radio Flyer (Bonus Track)
VIDEO To The Limit (Bonus Track)
VIDEO
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