 | Obey Your Signal (1998/07/14)
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2005年のアルバムです。Sam Bassはウッドベースだけじゃなくて、チェロやビオラなども演奏しているようです。しかもディストーションをかけて、まるでエレキギターのような奏法をこなしています。なので、ハードロック、というより、プログレッシヴロックのような激しさがあります。
1. Sweeter
2. Immediate
3. Lucky Me
4. Held Over
5. Towering
6. Blues Cadenza And Etude
7. Rushes
8. Surrounding
ストリングスのサンプリングをループさせているようなフレーズのリフレインですが、彼らにとってはループさせるより生演奏した方が手っ取り早いでしょう。生演奏なのにわざとループさせているかのような演奏でクールな感じを演出しています。グループ名に騙されてデジタル的なものを期待していると、それ以上の出来高が襲ってきます。ただ、Robin Coomerほどの歌唱力があれば、もっとしっとりと歌った方が色気が出てくると思いますし、その辺の微妙なニュアンスはまだ年齢を重ねないと出ないのかもしれません。
今回、バックの演奏はほぼストリングス系の生演奏で賄われています。ドラムレスですし、それ以外の楽器は登場していきません。ストリングス系の楽器だけでバンドのようなサウンドを作り出しています。しかし、ライブになるとこれが違ってきます。Sam Bassだけの演奏で歌う、まさにデュオになるのですが、チェロでベースラインを4小節分くらいループさせて、それにチェロとしての音階での演奏を重ねて、更にビオラの
音楽での演奏にディストーションをかましたりします。つまり、ライブではローランドのLoopstationが大活躍するのです。スタジオでも同じなのかもしれませんが、スタジオでLoopstationを使う必要はありませんので、もっと冒険してくれてもいいと思います。
Sweeter