 | De L'Aimant (1998/07/14)
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2005年のアルバムです。この時期は再びフラメンコへの回帰を目論んでいます。フラメンコというよりヨーロピアンラテン系な
音楽でありますが、何と言っても以前と違うのは、Norscqによるプロデュースが素晴らしいのか、エレクトロなデジタルプログラミングの部分がこれまでになかったくらいに洗練されております。本当に言葉通りのエレクトロフラメンコがここに完成されています。
1. Silencio! (Intro)
2. Morirme (Rumba)
3. Hambar (Fandango)
4. How To Breathe (Alegria)
5. Fragments Of Ice (Solea Por Buleria)
6. Rayos (Tarantos)
7. Ma Peine (Tango Flamenco)
8. Electroflamenco (Buleria)
9. Arena (Magnetico)
10. El Vacio (Andalus)
11. Miroir (Siguiriya) / Fantasmas (Outro)
11a. Miroir (Siguiriya)
11b. Silence
11c. Fantasmas (Outro)
これまではサンプラーの使用が多く、電子音はほとんど使っていませんでしたが、ここにおいては電子音がフラメンコの演奏と同化するくらいに見事に溶け込んでいます。この頃になるとフォークトロニカという概念もある程度現れてきますから、彼らのやっている事を後押しするくらいになってきます。20年も先を行っていたのです。生演奏によるフラメンコの演奏も磨きがかかっていますが、それ以上にフラメンコの一部となっている電子音がいい仕事をしています。
この頃になるとPCによる
音楽制作も繁栄期に入ってきて、ソフトシンセなど、PC内で完結出来る作業がたやすくなってきます。生演奏もPC内で編集出来ますし、それとシンクロするようにデジタルサウンドも細かい編集を凝らしながら同化させる事に成功しています。レゾナンスの動きがフラメンコギターの動きに同調するように細かく編集されていますから、まるでフラメンコギターがMIDIで繋がれているかのような同期感があります。これぞ世界に誇れるエレクトロフラメンコの完成形であります。
Morirme