 | Jhoom (1998/07/14)
Gabrielle Roth & The Mirrors商品詳細を見る |
2009年のアルバムで最後の作品になります。エスニックフュージョンバンドとしての
音楽性をより具体化した内容になっています。フュージョンと呼んでいるのは、まずチョッパーベースが唸りを上げている事、様々な民族
音楽が混じり合っている事、ロック的なギターがあったり、ちょっとしたデジタルサウンドも隠れていたり、アフリカンなビートはアフロファンクのようである事、ここまで突き詰めているバンドってそんなにいませんから、これはこのバンドの特徴であり、強みだと思います。
1. Speaking Curves
2. Road Rock-It
3. Jhoom
4. Skinny Lights & Fat Beats
5. On The Other Side Of Here
ダンスミュージックだったり、ヒーリングミュージックであったり、ヨガの為の
音楽であったりする目的もある為、アートとしての
音楽性の完成度で言えば、今一つ足りない部分もあると思います。ポリリズムのリフレインである事に終始していて、そこから先の発想力が足りていない事、なので
音楽としての起承転結が明快でなく、ミニマル的な印象もあるからです。
しかし、ミニマルと違うのは、即興演奏による自由な展開がある事です。ここは演奏者を信頼して自由に演奏させている、そして信頼に足る演奏をこなしているので、ミニマルという無機質な
音楽にはなっていない事。それは民族音楽そのものが持つ即興的なアプローチが尊重されているからでしょう。様々なものが交じり合いながらも、その音楽の本質的な部分を大事にしているのであるのしょうし、そこを任せられる演奏者の能力の高さが見事に結実した作品となっています。
Speaking Curves
Road Rock-It
Jhoom
Skinny Lights & Fat Beats
On The Other Side Of Here
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