 | Patterns (1998/07/14)
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2011年のアルバムです。ミニアルバムサイズで、ネット販売のみになっています。ダウンロード販売のみに絞っています。レーベル契約で印税をもらうより取り分は良くなりますが、売り上げが上がらないと生活出来ない状態になります。ある程度知名度のある人にとっては賢い選択になると思いますが、アマチュア程度では回収出来ません。彼女くらい知名度があればいい選択になったと思います。映画でも彼女の曲が使われたりしていますし、アメリカでは知名度はしっかりあります。
1. Lose My Mind
2. Days Into Nights
3. Sign
4. Decimals and Music Notes
5. Proof
6. Everything's Changing
7. Holiday
8. Breathe
音楽的にはカントリーフォークな曲調で、ポップさも増していますが、デジタル編集的なアレンジも凝り出しています。フォークトロニカなシンガーソングライターとしての面目躍如となっています。ポップさとデジタルサウンドがマッチしているので、カントリーな曲調もポップソングのように聴こえます。ここが面白いところで、普通にカントリーを演奏しても田舎っぽい感じになりますが、少しソウルロックの要素を足すとA.O.R.、最近で言うシティーポップとして都会的になるのです。これがアメリカンポップのマジカルなところで、カントリーフォークがいまだに廃れていない要因となっています。
エレクトロニカ、シンセポップな要素とカントリー、フォークが混じり合っても親しみやすい化学変化が生まれています。オリヴィアニュートンジョンだって、テイラースイフトだってカントリー系のシンガーなんですね。それがポップアイコンになるんですから、日本の演歌歌手がJ-POPのトップシンガーになるようなものです。しかし、日本ではそこまで垣根を越えて活躍出来るほど自由な風潮がありませんので、そう言うアーティストが育っていません。これが日本とアメリカの大きな文化の違いだと思います。型にはめたがる傾向が不自由な文化社会を作っていると思われます。Stacy Clarkは大きな成功は収めていませんが、自由な環境を手に入れられていると思います。
Lose My Mind