 | Diggin' Deeper (1998/07/14)
The Jazzual Suspects商品詳細を見る |
22年のアルバムで、現在までの最新作になります。ジャズ素材を利用したヒップホップであり、アルバムジャケットにもあるように、アナログレコードからターンテーブルを使って利用するパターンがヒップホップですが、サンプリング素材としてデジタル処理するのがテクノ系での使い方ですが、ライブでは無く、スタジオ作品であれば、ターンテーブルでのプレイにこだわる必要もなく、サンプリング的な使い方も有用であります。
1. The Vaughn
2. Ninkasi
3. Ain't No Reason
4. Dilly Pickle
5. Dollarsyne
6. RNR 2
7. Quo Vadis
8. Aquarius
9. PrrrEvin
10. Ginger
11. It's McDuph
12. The Lick
曲の間にスピーチ素材を挟むというのも定番になっています。このスタイルって、ビッグビート系でお定番で、ビッグビートはロングサンプリングを使ったブレイクビーツで、ターンテーブルを使ったやり方にも近いものがあります。どちらにしてもライブではDJのように振舞いますから、最近ではほぼ同じようなやり方になっているとも思われます。今回はどちらかというとピアノ系の素材が多いでしょうか。
ピアノやホーンという楽器はジャズでは定番で、オルガンやギターは特殊なものでした。どちらかというとジャズの中でも主流にはなりにくいものでしたが、ピアノ、ホーン系となれば必ず入っています。エレピはロックジャズ、エレクトリックジャズの時代になってからなので、フュージョン系となりますが、ドラムだけはブレイクビーツに向きませんので、ドラム素材をどこから持ってきてるのか、ジャズっぽさは感じられませんが、ドラムパターンだけヒップホップしているとも言えます。この後はどのように発展していくのか、とても興味深いアーティストです。
The Vaughn