ギルエヴァンスがクール
ジャズへの決別を告げたアルバムです。勿論緻密なアレンジによるオーケストレイションは健在なのですが、アドリブによる躍動感も取り入れるようになったのです。全てがコントロールされている
ジャズなどはありえないという応えに行き着いたのでしょうか。
ジャズ本来の良さも活かしつつ、自分の美学を追究し始めたマイルストーン的な作品です。
1. Nevada
2. Where Flamingos Fly
3. Bilbao Song
4. Stratusphunk
5. Sunken Treasure
6. Sister Sadie
デュークエリントン的な発想が優れている事に気づいたのでしょうか。繊細さと野性味溢れる
ジャズの両立への挑戦が始まりました。当時ここまで挑戦していた人はおりません。後になってギルエヴァンスに影響されたミュージシャンがこの路線を継承していく事になります。
マイルスによって有名になっていったギルですが、自分のオーケストラを持つようになって、どんどん多忙になっていき、マイルスが渇望していた共演は再び叶えられる事はありませんでした。しかし、彼の
音楽は常にマイルスを刺激し続けた事でしょう。モダン
ジャズとしての可能性をとことん追求したその
音楽性はいつの時代になっても美しく響きます。
Sister Sadie
スポンサーサイト