 | Espanta Espíritos (1998/07/14)
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2004年のアルバムです。どこの民族
音楽というわけではありませんが、オリジナルで民族
音楽風な楽曲を作っているので、無国籍のようでいて、どこかで聴いたようなフォルクローレのような民族
音楽を展開しています。その解釈がとてもクレバーで、
音楽を分解して構造上を理解しているが故のアレンジを展開しています。
1. Sansorgui
2. Orubamba
3. Rosa De Lava
4. Zahrany
5. Nangbar
6. Mìura
7. Dazambra
8. Naty
9. Na Sei
民族
音楽風な楽曲なのに、演奏はまるでロックやジャズを演奏しているような感覚で展開させています。本来、土地に根ざした民族
音楽は、伝統を学ぶ段階を過ぎたベテランが集まったら、こんな演奏を楽しんでいたんだろうと想像出来るような音楽です。決まり事に固執するのは、まだ未熟な者たちへの戒めだと思います。習得者にとってはそれはとても退屈で窮屈なものでありましょう。もっと演奏能力を極めながら曲を発展させていくジャズのような感覚って、太古からあったと想像出来ます。
修行僧がいるように、武術を極めるように、音楽を極める者にとって、ジャズ的な感覚って、紀元前からあったと思います。現代故に、民族音楽はそんな自由に演奏するべきではないと思っていると、窮屈なものになりがちです。そうでなく、自由に自分たちの演奏を楽しむ手段としての民族音楽があってしかるべきであり、それが出来るバンドと言う事で、着眼点が素晴らしいバンドだと思います。
Sansorgui