アメリカにおいて唯一グラムロックと呼ばれていたJobriathの73年のファーストアルバムです。アメリカでも完全にグラムロックの影響を受けていましたが、ほとんどがハードロックよ言う形で売られていました。レコード会社はグラムロックとは呼ばせなかったようです。なぜだかは分かりませんが、アメリカにおいてはまだ男が女の格好をするのはタブーだったのかもしれません。しかし、このバンドはハードロックではなく、完全にボウイのようなドラマティックでメランコリックなグラムロックそのものであり、エイリアンというキャラクターを演じていたJobriathことBruce Wayne Campbellの格好からしてグラムロックとして表現出来なかったバンドでした。
1. Take Me I'm Yours 2. Be Still 3. World Without End 4. Space Clown 5. Earthling 6. Movie Queen 7. I'maman 8. Inside 9. Morning Star Ship 10. Rock Of Ages 11. Blow Away
アメリカではそこそこ売れましたが、イギリスでは自分達の真似をする事を嫌うふしがあり、さほど注目されませんでした。しかし、ボウイファンなら聴く価値のあるバンドであります。元々はポップシンガーとして活動していたBruce Wayne Campbellでした。Pidgeonというバンドで69年にデビューしていますが、全く売れず、グラムロックの洗礼を受けてJobriathを結成して、一時的でしたが、注目を受けました。