2002年のアルバムです。2000年にもリリースされていましたが、再編集したものです。昔の未発表作品ではなく、再結成してからの新作になります。バックメンバーも一新して、曲もまともになっています。様々な民族音楽の要素を取り入れる事で、昔のサイケな雰囲気を少しだけ感じられるようにしています。ヴィジュアル的には昔のThe Crazy World Of Arthur Brownの儀式的な格好をしており、なんとか過去の栄光にすがろうとしています。
1. All The Bells 2. Tantric Lover 3. Paradise 4. The Bridge 5. Circle Dance 6. Pool Of Tears 7. Soul Sensation 8. Swimfish 9. Voice Of Love 10. Fire 11. Love Is A Spirit 12. Gabriel 13. Healing Sound 14. Heartaches 15. Miranda 16. Welcome
曲はアコースティックなアレンジも含めて、ソリッドロックアレンジになっており、音楽だけでも楽しめるものになっています。よく練りこまれていますし、The Crazy World Of Arthur Brownというバンド名でなくても売れる事でしょう。しかし、ネームバリューというものがあります。歳はとってArthur Brownが前面に出て歌う訳ですから、The Crazy World Of Arthur Brown名義の方がわかり易い訳であります。
The Crazy World Of Arthur Brownと言えばFire 1曲だけであります。そのFireも再演しています。この曲だけのイメージのバンドだったと言ってもいいので、新しいイメージ作りされてもピンとこないのですが、昔ほどフリーフォームな前衛的な楽曲では無いので、敷居は低くなっています。本気で売れようと企んでいるのが、本気度が伝わってきます。それだけ内容は素晴らしいものであります。