79年のアルバムです。Crazy World of Arthur Brownでのキーボーディストでアトミックルースターを作ったVincent Craneとのコラボレート作品になっています。プロデューサーはドイツのシンセサイザーアーティストのKlaus Schulzeであります。サイケなCrazy World of Arthur Brownが進化するとアトミックルースターのようなプログレバンドになっていきますから、Crazy World of Arthur Brownもそのまま活動していればプログレバンドになっていたのではないか、と思わせてくれるような内容になっています。
1. Storm Clouds 2. Nothing We Can Do 3. No 4. Bright Getaway 5. Timeship 6. Come And Join The Fun 7. Stormwind 8. Storm 9. This Is It 10. Tightrope 11. Balance 12. Faster Than The Speed Of Light
Orchester Frankfurtによるオーケストレーションなど、プログレな曲ばかりで、ポップソングを歌っていたArthur BrownがCrazy World of Arthur Brown時代に戻ったような奇抜な、演劇的な歌い方に戻っています。まるでJethro Tullのような作風になっています。変拍子にオーケストラ、プログレファンは大喜びな内容ですが、79年の作品ですから、もうプログレは失速していた時期になります。またしても時期を逃しているのです。もう大げさなプログレは流行らなくなっているのに、作りたくなってしまったのでしょう。致し方ありません。