 | Collapsing Singvögel Rückwärts & Co. (1998/07/14)
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69年のアルバムです。録音は前作と同じセッションのものになりますが、よりリズムが強調された内容になっています。儀式的な民族
音楽的なリズムっぽい感じを創作してリフレインさせる事で、トランス状態を呼び起こすような効果を狙っていたのかどうかは第三者による解釈によります。彼らはただ、サイケと言うより、より自由な精神性を
音楽により表現しているにすぎません。
1. Booster (Kolkraben)
2. Bass, Gestrichen (Pot Plantage, Kollaps)
3. Tusch Ff.
4. Singvögel Rückwärts (Singvögel Vorwärts)
5. Lua-Lua-He (Chor Der Wiesenpieper)
6. Shattering & Fading (Flattermänner)
7. Nachrichten Aus Cannabistan
8. Big Sound (Die Show Der Blaumeisen)
9. Krawall (Repressiver Montag)
10. Blech & Aufbau (Bau, Steine & Erden)
11. Natur (Auf Dem Lande)
フリーに演奏されたセッションを作品化するには編集が必要です。ただそのまま流すだけなら、それは商品としては退屈なものになりがちです。抜粋して切り離したり、つなげたり、編集する事で、より鋭利な
音楽に化けていきます。その良い例がマイルスの作品になります。マイルス達はただ自由にアドリブを重ねながらセッションしているだけで、そのテープを後でテオマセロというプロデューサーがつなぎ合わせて曲として仕上げています。だから、スタジオ盤とライブ盤では同じタイトルの曲でも全く違うように聴こえます。なので、マイルスの場合はスタジオ盤での名盤とライブ盤での名盤が両立していました。
このバンドの演奏も、かなり自由に演奏している分、編集によって、破壊的で鋭利さが増した
音楽になっています。テープループなどの手法はアンビエント、コンクリートミュージックのような前衛性もあり、もはやサイケの領域を超えたものになっています。当時は左翼思想の市民運動集団と関係があったとしてドイツにおいてはスキャンダラスなイメージも与えていたようで、日本で思っている以上にアナーキーな集団だったと思われます。
Full Album
Lua-Lua-He (Chor Der Wiesenpieper)
Big Sound (Die Show Der Blaumeisen)
Natur (Auf Dem Lande)
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