Vortex (1998/07/14) 商品詳細を見る
81年のアルバムです。プロデュースはJörg Eversで、オリジナルメンバーのChris Karrer以外はほとんどがメンバーチェンジを繰り返してきました。女性ボーカルのRenate Knaupは復帰しています。よってサウンドも又がらりと変わりました。パンクニューウェイヴには反応出来ませんでしたが、80年代サウンドにはきっちり反応しています。この時点で既にゲートリバーブサウンドを取り入れ、デジタルシンセを使っています。
1. Vortex
2. Holy West
3. Die 7 Fetten Jahr'
4. Wings Of The Wind
5. Mona
6. We Are Machine
7. Das Gestern Ist Das Heute Von Morgen
8. Vibes In The Air
フュージョンスタイルから比べると彼ららしい感じにはなっていますが、80年代サウンドの軽薄さは致命的に本来の彼らの姿とは別のものに仕上げています。プログレポップな感じにしようとしているようですが、この80年代サウンド、当時は最新のサウンドだと思われていますが、時間が経つにつれてそのチープさが露わになってきます。デジタルシンセ、デジタルエフェクターの出始めなので、綺麗な音は出ますが、アナログシンセのような太いサウンドは作れないという足りないものが多過ぎていました。
90年代以降にやっと音を積み重ねて豊かなサウンドを出せるようになっていきますので、この出始めのデジタルサウンドは軽薄な印象しか残していません。なので時代性が明確に分かります。この流行の音に 乗っからなければ、現在の耳で聴いても耐え得るものになりますが、このチープさとAmon Düül IIの相性は決していいものではありません。そしてほとんど本来のAmon Düül IIの姿を取り戻せなかったからなのか、ここで一旦バンドは解散してしまいます。しかし、大物バンド再結成ブームにあやかって、すぐに再結成していく事になります。
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