 | Fööl Moon (1998/07/14)
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89年のアルバムです。歌の割合が減って、インスト部分が多くなっているので、初期の頃のような混沌としたサイケなスタイルに戻っています。この頃になるとシューゲイザーが流行ってきていますので、それに近いノイジーなサウンドは古臭くは感じさせません。シンセサウンドも少なめなので、80年代っぽさがない事で現在の耳で聴いても耐え得る作品となっています。
1. Who Who
2. The Tribe
3. Tik Tok Song
4. Hauptmotor
5. Hymn For The Hardcore
儀式的な
音楽、即興
音楽、打楽器多めというAmon Düül最初期の基本構成を再現したような内容になっています。再結成して、ライブもこなして、何がファンを喜ばせられるのかがようやく分かってきたみたいです。歌が入っても呪文的だし、流行や個人的な趣向性を省いて、バンドとして何をすべきかが、ようやく身についてきたようです。最初が実験的過ぎていたので、こなれた
音楽をやろうとして見失っていた部分がようやく見えてきた感じです。
即興性だけでなく、曲としての構成も考えながらの作品に仕上がっているので、自己満足だけに留まらない仕上がりになっていることが、とても好感を持てる作品なっております。街の喧騒を組み合わせた現代
音楽的なコンクリートもとても
音楽的な貼り付けをしています。もうサンプラーで作れる時代になっていますが、おそらくこれはサンプラーではなく、テープ編集のようでもありますが、あまりにも構成が見事なので、既に始まっているパソコンにようる編集なのか、制作過程が見えないというのも、ある意味すごい事です。
Full Album