67年のアルバムです。Animalsとしては解散したのですが、Eric Burdonをソロデビューさせるにあたり、The Animalsの名前はあった方がいいという判断だったのか、Eric Burdon & The Animalsとして再スタートさせます。この作品はアメリカのみでのリリースで、完全にEric Burdonのソロ作品としての内容になっており、The AnimalsのメンバーとしてはドラムのBarry Jenkinsだけが参加しており、後はBenny Golson orchestraとHorace Ott Orchestraが演奏しており、バンドというスタイルではなくなっています。
1. In The Night 2. Mama Told Me Not To Come 3. I Think It's Gonna Rain Today 4. This Side Of Goodbye 5. That Ain't Where It's At 6. True Love (Comes Only Once In A Lifetime) 7. Help Me Girl 8. Wait Till Next Year 9. Losin' Control 10. It's Not Easy 11. The Biggest Bundle Of Them All 12. It's Been A Long Time Comin'
曲も当時、アメリカでの新進気鋭の作曲家Randy NewmanやCarole King、Barry Mannなどの作品を歌っています。これまで黒人音楽を得意として歌っていたEric Burdonにアメリカンポップスを歌わせているのです。なので、Eric Burdon & The Animalsという新しいバンドを形づける前の音源になります。だからアメリカでのみのリリースでありましたが、Eric Burdon & The Animalsの名義はすでにつけられています。プロデュースはTom Wilsonで、The Animalsからの流れとしてリリースとなっています。
アメリカ向けに売れる作品をという目論見だったのかもしれませんが、時代はサイケデリックの時代となっており、方向転換して、バンドとして、ちゃんとEric Burdon & The Animalsとぴう形での再スタートを進めていく事になります。それにしても当時のティンパンアレイみたいな新進気鋭の作曲家の作品を残せているという意味においては、貴重な音源となっています。白人による黒人的なフィーリングのアメリカンポップス、バンドというよりもオーケストレーションアレンジが最適だったのでしょう。でも完全にEric Burdonのソロ作品という内容になっています。