 | War (1998/07/14)
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71年のアルバムです。バンドの創始者Eric Burdonが脱退しましたが、残されたメンバーでバンドは継続していく事になりました。バンド名も明快にWarとし、純粋に
ファンクミュージックを追求していきます。それでも彼らなりにEric Burdonの影響を受けていますので、黒人ミュージシャンらしいメッセージ性は発信していくようになっています。
1. Sun Oh Son
2. Lonely Feelin'
3. Back Home
4. War Drums
5. Vibeka
6. Fidel's Fantasy
完全に
ファンクミュージックというより、ブラックコンテンポラリーな多様性が感じられます。ジャズ
ファンクやフュージョン系の洗練された
音楽性も出しつつ、
ファンクバンドが育っていくのはこれからになりますから、その手本とならんとするように頑張っております。黒人の人権問題もキング牧師の暗殺を機に、より深刻化していきますので、黒人文化はより独自の個性を重んじるようになってきます。映画も黒人と白人は別に見るような環境も残っており、黒人によるハードボイルドな映画における黒人
音楽としての
ファンクが発展してくことなります。そうした黒人
音楽を東洋人として取り入れたのがブルースリーの燃えよドラゴンです。
ファンクといってもまだまだジェイムスブラウンの専売特許のようなもので、他のミュージシャン、バンドはもう少し洗練されたスタイルを取るバンドも多く、このWarのスタイルもEric Burdonがいなくなってからは、より洗練されたサウンドになっています。Eric Burdonのように白人が黒人らしさを追求していた感じとは対照的に、黒人としてはもっと自由で気持ちのいい
音楽を追求したいという思いが伝わってきます。一応アルバムジャケットのアイデアはEric Burdonが置き土産のように出しています。
Sun Oh Son