 | Where There's Smoke (1998/07/14)
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85年のアルバムです。メンバー変更もあるのかもしれませんが、ようやく80年代サウンドになりました。これは楽器というより、アレンジ、ミキシングが80年代仕様になったという事だと思います。レゲエのリズムをベースに立体的なアレンジを作る。スクポリがやっていた事ですね。このアレンジに至るまではメンバーチェンジも必要な要素だったと思います。
1. Still In Love
2. Cutest Girl
3. No Need To Worry
4. Take It To The Bank
5. Bad Mutha Trucka
6. War's Song
7. Day II
8. Groovin'
Coco Plumという自分達のレーベルからのリリースだったためか、ヒットチャートにすら登っていません。こんなに妥協したサウンドなのに売れないなんて、なんて悲しい事でしょう。デジタルシンセも多様しています。アナログシンセはチープな音でも太みがあって音痩せしないのですが、デジタルシンセは音が綺麗すぎて音痩せするのです。90年代になってそれは解消されますが、綺麗すぎるサウンドはロックには不向きでした。フュージョン的にはいいのかもしれませんが、ハードなフュージョンを好みの人には好かれないでしょう。
全体的にリズムの作り方がレゲエのリズムになっているというのがあり、
ファンクバンドとしてのWarの終焉を象徴するような内容になっています。実際に活動はここまでで、しばらく再結成するまでは音沙汰が無くなっていきます。流行りのサウンドにしても売れないなんて、致命的にやばい状況でしょう。ドラムは生ドラムでもリンドラムに似せたサウンドにエエクト処理したり、レゲエ、
ファンクの手法を流用したアレンジも80年代らしいものです。これまでの硬派なWarのスタイルを覆すような作品です。
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