Darkness Darkness (1998/07/14) 商品詳細を見る
80年のアルバムです。レコーディング自体は78年に行われていたので、80年代には似つかわしくないほど70年代しております。リズム&ブルースを基本にして、ディスコなどのソウル系のアレンジやレゲエっぽい事をやっていますが、75年頃ならまだしも、こうした演奏を80年までとっておくとは相当時代を読めていません。そこまで気にするようなスタッフもいなかったのでしょう。
1. Darkness Darkness
2. On The Horizon
3. Rat Race
4. Gospel Singer
5. Ride On
6. Baby What's Wrong
7. Cry To Me
8. So Much Love
9. Ecstasy
10. Too Late
演奏はイギリスの名だたるミュージシャンが起用されていて、地味バプロック的な内容になっているように感じます。急にケルトな感じのバイオリンが登場したり、それなりのこだわりもあるのでしょうが、アメリカから帰ってきて、浦島太郎状態になっていたのか、アメリカにおいても、イギリスにおいてもインパクトのない地味な作品を作ってしまいました。カバー曲が多く、AC/DCのRide Onをブルースロック調にアレンジしたりと、面白い事はやっているのですが、いい具合には伝わってきません。
自分が育ててきたバンドなどは時代の最先端で戦っていたりしていますが、ボスであるところの彼が自身が地味な活動をしています。進むべき目標や方向性が見えなくなっているかのような感じがあります。一時代を築いてきた人だけに勿体無いようなところがあります。どんなに歌の才能があっても、プロデュース能力、感覚がないと道に迷った子羊のようであります。こういう
音楽 が好きなんだというのなら、それもいいでしょうが、ちょっとしたところで売れたいとと思うような色気も感じられて、そこが勿体無い結果を招いています。
Darkness Darkness
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