My Secret Life (1998/07/14) 商品詳細を見る
2004年のアルバムです。実に9年ぶりの作品になります。内容も流行を気にしないリズムアンドブルースになって、いぶし銀の作品に仕上がってます。リズムアンドブルースにサルサなどのラテン系の要素を入れたり、カントリーの要素を入れたり、ケルトの要素を入れたい、かなり良質な作品になっていますが、惜しいかな、彼の天才的な歌唱力は老い衰えています。活動していなかった時期にも声を鍛えるなどの事はしていなかったのか、常に現役であるヴァンモリソンに比べると差が明確に出ています。
1. Once Upon A Time
2. Motorcycle Girl
3. Over The Border
4. The Secret
5. Factory Girl
6. Highway 62
7. Jazzman
8. Black And White World
9. Heaven
10. Devil Slide
11. Broken Records
12. Can't Kill The Boogieman
13. My Secret Life
年老いても、それなりに歌声に磨きがかかって、熟練した魅力が出てくるものですが、声は常に鍛えていないと衰えてきます。天才シンガーと言われてきた彼にとっては、その結果が明確に現れています。復帰してくれて嬉しい限りですし、かなりの意欲作になっています。しかし、現役を退いていた期間に使わなかった、使っていたとしても本気で歌っていなかった時期が長かったという結果が明確に歌に出ています。
かつての歌唱が素晴らしかっただけに、それが衰えているのは明確です。例えば、日本のチャーは常に現役でギターを弾いていますので、現在でも見事な演奏をしますが、パッセージに昔ほどの勢いを感じなくなっています。それは明らかに老いであり、それはいたしかたありません。若い時ほどのエネルギーはもうありませんが、普通の人が聞いた限りではわからない程度でしょう。しかし、Eric Burdonの歌声は誰が聞いても年老いているのが分かります。本人は昔のように歌っているつもりでも、怠けていた時間は取り戻せません。それならそれなりの歌い方を手に入れるのが、これからの課題かもしれません。
Once Upon A Time
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