Sir Army Suit (1998/07/14) 商品詳細を見る
78年のアルバムです。プログレもハードロックも下火になり、パンクが台頭してきた時期ですので、これまでの凝ったアレンジよりも、シンプルなポップソングを作るようになっています。ますますELOのようなサウンドになっています。コーラスワークもしっかり作られていますし、演奏も実力がありますから、ポップソングもより説得力があります。
1. A Routine Day
2. Juicy Luicy
3. Everybody Took A Holiday
4. Older
5. Dear Christine
6. Mister Manson
7. Tokeymor Field
8. Perpetual Motion Machine
9. Cherie
10. Silly Boys
当時ポップソングはもっとシンプルであります。それに比べると少しまだ凝っています。なので当時はひねくれポップという呼び方だったと思います。普通には終わらせないという、職人気質が出てくると短い時間の中でも凝った部分を入れてきますので、普通にヒットチャートに出てくるポップソングに比べるとひねくれているという解釈になります。俳優でも、普通に演技しないで、なんとか爪痕を残そうと変な演技をしてうざく感じる事もあるかと思いますが、それと同じです。なので、こんなにポップで素晴らしい曲を書いているのにさほど売れていません。
自己主張したい気持ちは分かりますが、売れる為には抑えなければならないところもあるのです。JYPもヒット曲は6時間ほどで完成出来るが、それ以外はもっと時間がかかると発言しています。手を抜くという事ではないのですが、売れる曲って、いろんな想いをそぎ落として出来ているものが多いのです。なのであまり考え過ぎない、潔さも必要かと思います。自分達だけで制作していると、なかなかそういう結論には至らないのですが、そういう判断と指導が出来るプロデューサーが必要となってきます。以前に比べると、そいういう流れになっていると思います。
A Routine Day
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