Loving Is Why (1998/07/14) 商品詳細を見る
77年のアルバムです。ブラスロックにこだわらず、楽曲優先の洗練されたアレンジで、それは時にストリングスアレンジになったりして、シンプルなだけのアレンジの場合もあります。まだA.O.R.とまではいきませんが、ソウルミュージック、ファンク、カントリーロックを融合させたライトフュージョンとなっております。
1. Saved By The Grace Of Your Love
2. Loving Is Why
3. Whatcha Gonna Do
4. West End
5. Big Boss Man
6. Time Will Bring You Love
7. Doin' It For You
8. Where I Belong
9. Let That Be A Lesson
10. Love Can Take Me Now
これまでリリースされたアルバムはどれも素晴らしく、駄作は無かったと思います。しかし、それに相当する売り上げには至らず、リーダーであるBill Champlinが脱退してソロ活動を始め、後にライバルバンドだったChicagoに加入する事になります。バンドは元Pablo CruiseのBud Cockrellを加入させて、なんとかバンドを存続させましたが、78年にはとうとう解散となりました。実に70年代らしいバンドだったと思います。サイケな時はほとんどありませんでした。
サイケの自由な風潮が様々なジャンルの融合を促進させた70年代前半、ロックだの、ソウルだのとジャンル分けしなければ気が収まらない人達をあざ笑うかのように、彼らは何の躊躇も無く、クールなスタイルを組み合わせました。最終的にはソウルファンクなスタイルに落ち着いていますが、白人がここまで黒いビートを演奏するというのも珍しく、実にユニークなバンドだったと思います。そしてその自由な演奏を可能にする演奏力も高く評価されるべきだと思います。
Saved By The Grace Of Your Love
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