 | Vacant World (1998/07/14)
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日本のバンド、ジャックスの68年のファーストアルバムです。グループサウンズ時代のバンドですが、日本にもサイケなバンドがいたのです。まだ日本語によるロックが成熟していない頃ですから、フォークソングっぽい歌い方ですが、プログレを予感さるようなジャズ的なアレンジがユニークでした。
1. マリアンヌ = Marianne
2. 時計をとめて = Stop The Clock
3. からっぽの世界 = Vacant World
4. われた鏡の中から = In The Broken Mirror
5. 裏切りの季節 = Gloomy Flower
6. ラブ・ジェネレーション = Love Generation
7. 薔薇卍 = Bara-Manji
8. どこへ = Where?
9. 遠い海へ旅に出た私の恋人 = Love
10. つめたい空から500マイル = 500 Miles From The Sky
メンバーはギターとボーカルの早川義夫と水橋春夫、ベースの谷野ひとし、ドラムの木田高介の四人組です。まだ二十歳や19歳のメンバーでした。シングルヒットが好ましかった当時のグループサウンズにとっては暗い歌詞とサイケなサウンドではヒットが出なかったので、当時はあまり売れていませんでしたが、後に歌謡曲とは違う、本格的なロックバンドだったと評価され、語り継がれる事になります。
若者の心の内面の悩みや葛藤を前衛的に表現するスタイルは、当時のフォークソングに近い感覚だったかもしれませんが、ヒットチャートに出てくるには暗すぎていました。それがサイケなアレンジと妙に組み合わさった、当時の日本では特異なバンドだったと思います。少し早すぎたバンドだったかもしれませんが、世界基準ではちょうどいいタイミングだったと思います。
Marianne