よりフリー
ジャズとしての意義を深めた作品です。呪術的であり、宗教的な解釈も出来ますが、なぜフリーで演奏する必要があるのかを考える必要があるかもしれません。
1. Om
人が
音楽を頭で理解しようとする時、今まで聴いてきた
音楽と比べて判断します。何何風だ。何々的だとこれまで聴いた事のある
音楽と比較して、この
音楽はこれこれこうだと理解するのです。しかし本来
音楽は頭で理解する以前に心で感じるものであるはずです。心に訴えかけてくる
音楽を聴いて初めて感動が生まれるものなのです。
それならば頭で理解する必要なありません。これまで聴いた事も無いような音楽でも何かを感じられればその音楽が好きか嫌いかを判断出来ます。フリー
ジャズというのは比較対象となる調性がありません。その音楽がどう成り立っているのかがなかなか見えてこないのです。それならば好きか嫌いかで判断するしか無いのです。
既成の音楽に飽き飽きしている私にとってはフリー
ジャズはとても心地いいものです。勿論理解しようとはしません。感じ取るだけです。それが本来の音楽の楽しみ方だと思っています。現在のJ-POPには何も感じないのもその為です。何も訴える力の無い音楽ばかりです。そしてこのアルバムはと言うと大いに感じ入るコルトレーン晩年の作品なのであります。
FOR JOHN COLTRANE A.AYLER
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