ハービーのソロ第二弾アルバムです。今回は当時の師匠ドナルドバードも参加しています。そしてその後一緒にマイルスのバンドに参加するまだ10代のトニーウィリアムスがドラムで参加しています。
1. Blind Man, Blind Man
2. Tribute to Someone
3. King Cobra
4. Pleasure Is Mine
5. And What If I Don't
6. Blind Man, Blind Man [Alternate Take]
Blind Man, Blind Manはウォーターメロンマンの第二弾とも言えるようなファンキー
ジャズです。リズム&ブルース的なスリーコードが
ジャズにはかえって新鮮なイメージを与えています。今回も全曲ハービーのオリジナルなのですが、Tribute to Someoneはまるで往年の
ジャズスタンダードナンバーのような風格のある曲になっています。恐るべし。
ウォーターメロンマンはスイカ売りのかけ声をモチーフに創られておりましたが、Blind Man, Blind Manは盲目のストリートミュージシャンを題材にしているようです。目のつけどころが新しく、ポップな感性を既に持ち合わせていた事が伺えます。まだマイルスのバンドには入っておりませんでしたが、既に面識はあり、モード
ジャズのような構成もものにしています。
ある時期を過ぎるとポップフュージュン化してしまうハービーですが、こういったモダン
ジャズの名作を残している事で、許されている部分もあります。ハービー独特のフィンガープレイと言うのもあり、ハービー以降のピアニストに大きな影響を与えております。
And What If I Don't
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