1. Yesterday's Papers 2. My Obsession 3. Back Street Girl 4. Connection 5. She Smiled Sweetly 6. Cool Calm And Collected 7. All Sold Out 8. Please Go Home 9. Who's Been Sleeping Here? 10. Complicated 11. Miss Amanda Jones 12. Something Happened To Me Yesterday
フォークロックの影響とサイケデリックな傾向になり出しています。ビートルズにはジョージハリソンがいましたがストーンズにはブライアンジョーンズがいました。彼の音楽的な知識は膨大で、民族音楽にも長けておりました。しかしジャケットの彼はかなりラリっている感じです。Yesterday's Papers は昔の恋人をふってマリアンヌフェイスフルと付き合い出したミックジャガーの昔の恋人に対する赤裸々な歌詞になっています。昨日の新聞を欲しがるやつがいるものか、昨日の女を欲しがるやつがいるものか、そんなやつは誰もいねーと言う歌詞です。世の女性を敵に回すような歌詞ですが、男性ファンが多いストーンズでは格好いい歌詞になってしまうのです。Back Street Girl では路地裏の女でいてくれと歌うし、それまでのラブソングには無かった歌詞ですが、ロックではこれ以降当たり前のようになっていきます。
全てオリジナルで以前のようなもろブルースは亡くなっており、フォーキーでポップなサイケサウンドになっています。軽快なMy Obsession 、Connection 、She Smiled Sweetly、Cool Calm And Collectedなどチャーミングな旋律とリズムになっています。私はこの頃のストーンズが好きです。工夫されている音楽が好きですがから工夫されていればポップでも良いのです。ハードロックである必要はありません。
テープエコーのSEによるPlease Go HomeやWho's Been Sleeping Hereなどフォーキーでもどこかカントリーの匂いがします。第六番目のメンバーといわれているピアニストのイアンスチュアートもポップなオリジナルが増えてきて出番が増えています。隠れた名曲といえばComplicatedでしょう。ミックの歌詞のイントネーションの使い方も独特のものがありますが、これほど素晴らしい曲が創れるとはやはり彼も天才なのでしょう。Miss Amanda Jonesはオリジナル盤ロックンロールであり、この流れが後のストーンらしいロックンロール曲へとつながっていきます。Something Happened To Me Yesterdayはポールマッカトニーが特異としているヴォードヴィル調の曲でミックもそれらしい歌い方をしています。途中キースが歌っていますがおわかりになりますでしょうか。いかにもストーンズらしいイメージとは違いますが明らかにこのアルバムもストーンズの名盤の一つです。