これはベストアルバムなのですが、当時はビートルズにしろストーンズにしろ、アルバム発売前に出されたシングルはアルバムには収録しておりませんでした。つまりそれらの曲を聴くにはベスト盤を買わなければならないのですが、このアルバムは是非持って頂きたいアルバムです。何と言ってもかれらの一番の代表曲Jumpin' Jack Flashが入っているからです。しかしこの作品はとても厄介でアメリカ盤とイギリス盤では収録曲が微妙に違っているのです。どちらを選ぶか迷ってしまいますが、CDの時代に入っているので両方ミックスしてもらうのが一番良いのですが、レーベルが違うので厄介なのでしょう。
U.S.A盤 1. Paint It Black 2. Ruby Tuesday 3. She's A Rainbow 4. Jumpin' Jack Flash 5. Mother's Little Helper 6. Let's Spend The Night Together 7. Honky Tonk Woman 8. Dandelion 9. 2000 Light Years From Home 10. Have You Seen Your Mother Baby, Standing In The Shadow ? 11. Street Fighting Man U.K盤 1. Jumpin' Jack Flash 2. Mother's Little Helper 3. 2000 Light Years from Home 4. Let's Spend the Night Together 5. You Better Move On 6. We Love You 7. Street Fighting Man 8. She's a Rainbow 9. Ruby Tuesday 10. Dandelion 11. Sittin' On A Fence 12. Honky Tonk Women
初期の代表作Paint It Blackもアルバム未収録で、ストーンズにとっての愛こそすべてにあたるWe Love Youもシングルのみのリリースでした。しかしこれを聴くにはU.K盤にしなければなりません。ファンキーでゴスペル調のサイケな名曲です。そのB面だったDandelionはなぜかどちらにも入っています。Honky Tonk Womanで独特の間を手に入れたキースは独自のギタープレイを確立していきます。キースは決してクラプトンのようには弾けませんが、クラプトンも又キースのようにはプレイ出来ないのです。勿論キースの場合はヘタウマなのですが、この個性がロックにはとても重要なのです。最近のように誰が弾いても同じようなギターはロックじゃありません。又これに合わせるようにチャーリーワッツの突き抜けたようなドラミングも独特の間を持つようになります。現在に至るストーンズサウンドが確立されたのです。