1. Milk Cow Blues 2. Ring the Bells 3. Gotta Get the First Plane Home 4. When I See That Girl of Mine 5. I Am Free 6. Till the End of the Day 7. World Keeps Going Round 8. I'm on an Island 9. Where Have All the Good Times Gone 10. It's Too Late 11. What's in Store for Me 12. You Can't Win 13. Dedicated Follower of Fashion 14. Sittin' on My Sofa 15. When I See That Girl of Mine [Demo Version] 16. Dedicated Follower of Fashion [Alternate Stereo Take]
カバー曲はMilk Cow Bluesのみで後は全てオリジナルです。しかしこの曲を一曲目に持ってくる事により初期のキンクスの名残を感じさせます。大ヒットしたTill the End of the Dayはキンキーサウンドの典型的な作品でファンの間では一番の人気曲です。アメリカだけでリリースした平凡な日常を過ごしている男を描いたWell Respected Manがヒットした事によりラブソング以外のひねくれた視点での作品が多くなっていきます。
フォークロック的な曲調は後のネオアコやブリットポップの手本となるものばかりで、イギリスのロック史を考える上で欠かせない存在がこのキンクスなのです。日本ではピンとこないかもしれませんが、10CCもビートルズ風というよりキンクス風と言った方がしっくりきたりします。デヴィッドボウイやヴァンへイレンもカバーしたWhere Have All the Good Times Goneもキンキーサウンドの典型です。
What's in Store for Meはストーンズやビートルズがやっていたカントリーロック的な曲です。しかしレイデイヴィスの力の抜けた歌い方は聴き込むに連れて心地良いものです。You Can't Winではフェイザーを通したギターサウンドがビートルズ的で面白いです。ここにきてやっとこういうサウンドを出してきたかと思うほど後発的ですが、それほどサウンドメイキングにこだわらなかった彼らが目覚め出していた事を物語っています。
Milk Cow Blues
Till the End of the Day
I'm on an Island
Where Have All the Good Times Gone/Sitting On my Sofa