1. Party Line 2. Rosie Won't You Please Come Home 3. Dandy 4. Too Much on My Mind 5. Session Man 6. Rainy Day in June 7. House in the Country 8. Holiday in Waikiki 9. Most Exclusive Residence for Sale 10. Fancy 11. Little Miss Queen of Darkness 12. You're Lookin' Fine 13. Sunny Afternoon 14. I'll Remember 15. I'm Not Like Everybody Else 16. Dead End Street 17. Big Black Smoke 18. Mister Pleasant 19. This Is Where I Belong 20. Mr. Reporter 21. Little Women
8トラックを手にしたレイデイヴィスは最初サウンドエフェクトを随所にちりばめた作品を構想しますが、多忙により断念、しかし電話のSEで始まるParty Lineから心地良いポップスが展開していきます。Rosie Won't You Please Come Homeはサイケまで逝ききれない曲ですが、これはこれで心地良いものです。Dandyはハーマンズハーミッツがカバーしてヒットさせた為に有名な曲になっていますが、キンクスがオリジナルです。
Session Manはピアノを担当してくれていたニッキーホプキンスに捧げた曲です。雷のSEで始まるRainy Day in Juneもサイケと言うには中途半端な感じです。Too Much on My Mindにしてもそうですが、当時の彼らはビートルズよりもアメリカのラヴィンスプーンフルに傾倒しており手本としていました。その為ポップでいい曲は創っていましたが、あっち側に逝ってしまっている感は薄く、こちら側との境目から覗いているようなスタンスで曲を創っていたと推測出来ます。Holiday in Waikikiではエレクトリックシタール風のサウンドをエレキで出していると言う変わったアレンジになっています。
Fancyが唯一サイケデリックサウンドと呼べる曲ではないでしょうか。Little Miss Queen of Darknessもそうですが、この気怠い歌い方というかアンニュイな感じがキンクスの魅力でもあります。その典型的なヒット曲Sunny Afternoonはこの時代のキンクスの代表作です。スモールフェイセスにしてもイギリスでの日曜日はよく歌の題材にされています。のほほんとした感じですが歌詞は相当皮肉った歌詞になっています。トムロヴィンソンバンドのグラッドトゥビゲイのようなノスタルジックなコード進行です。このアルバムはビートルズで言うラバーソウルに位置づけておきましょうか。まだまだ名作が続きますので。勿論このアルバムも名盤です。