デッカからimmediate Recordsに移籍してから出されたセカンドアルバムです。これに対抗するようにデッカからもFrom the Beginningという残されていた録音素材から編集されたもう一つのセカンドアルバムが存在しています。ファーストと曲がダブっているので正式なアルバムとして認められていませんが、ファンでしたらFrom the Beginningも持っていてもいいかもしれません。それだけ当時の貴重な音源が聴けますから。
1. (Tell Me) Have You Ever Seen Me [Version Two] 2. Something I Want to Tell You 3. Feeling Lonely 4. Happy Boys Happy 5. Things Are Going to Get Better 6. My Way of Giving [Version Two] 7. Green Circles [Version One] 8. My Mind's Eye [Original Single Mix] 9. I'm Only Dreaming 10. Become Like You 11. Get Yourself Together 12. All Our Yesterdays 13. Talk to You 14. Show Me the Way 15. Up the Wooden Hills to Bedfordshire 16. Eddie's Dreaming 17. Yesterday, Today and Tomorrow 18. I Feel Much Better
サウンド的にはファーストとさほど変わりはありませんが、徐々にポップな面も出してきています。I'm Only Dreaming やGet Yourself Togetherのようなポップな曲は当時の流行に合わせていたと思われますが、Talk to Youでは来るべき70年代のビッグブルースを元にしたスタンスのあるハードロックが既に演奏されています。
Small Facesとしての作品は少ないですが、この短い間にかなりの質量の音楽を詰め込んでいると思います。ロッドスチュアートがハスキーボイスの先駆けのようにされていますが、最初にその道を開いたのはこのスティーヴマリオットではないでしょうか。他のビートグループとは明らかにスタイルが違います。このスタイルが後にバッドカンパニーなどにつながるのです。テクニック的にはまだまだな分この時代の面白さに触れられると思います。