1. I'm Coming On 2. My Baby Left Me 3. Think About the Times 4. I Say Yeah 5. Band With No Name 6. Gonna Run 7. She Lies in the Morning 8. Sweet Little Sixteen
I'm Coming Onはハードロックと呼べる曲で、チックのオルガンプレイはまるでジョンロードのようです。My Baby Left Me はバラード調で始まりますが、ドラムがジョンボーナムのようなへヴィーな音を出しています。そして徐々にテンポアップしていきロックンロールになっていきます。Think About the Timesはエアロスミス辺りがやるようなブルースバラードです。もう70年代中頃のようなサウンドになっています。I Say Yeahはこれまでに無かったファンキーな曲です。トーキングモジュレーターを既に使っています。かなり時代を先取りした曲です。
Band With No Nameはマカロニウェスタンのテーマ曲のようなインスト曲です。Gonna Runは彼等らしいへヴィーブルースから徐々にテンポパップしていきシャッフルブギーになっていきます。カントリータッチからジャズフィーリング溢れるギターソロが展開していきます。これ一曲でテンイヤーズアフターの魅力が満載です。She Lies in the Morningはロカビリーのテンポを落としてろっくよりなアレンジにしてポップな歌をのせた正に70年代ならではの新しいロックのスタイルを持った曲です。破壊と創造が生み出したことが読み取れます。途中から又曲が崩れて現代音楽風のジャズテイストになっていきます。この辺りのセンスはミニプログレとも言えます。Sweet Little Sixteenはチャックベリーのカバーでライブ録音です。彼等の演奏するカバー曲は定評があり、どのバンドのカバーよりも素晴らしい演奏を聴かせてくれます。