1. Nowhere to Run 2. Positive Vibrations 3. Stone Me 4. Without You 5. Going Back to Birmingham 6. It's Getting Harder 7. You're Driving Me Crazy 8. Look into My Life 9. Look Me Straight into the Eyes 10. I Wanted to Boogie
Nowhere to Runはジミヘンのようなファンキーな曲で、それを本当のファンク風にアレンジしてロックしています。そう言う意味では新しいです。Positive Vibrationsもジミヘンのリトルウィングのようなバラードです。ジミヘンも一時時代遅れ扱いされていましたが、この辺りから再び見直されるようになります。ジェフベックをはじめ多くのギタリストが再度ジミヘンのギターを研究し直すのです。アルヴィンリーも同じ試みだったのかもしれません。Without Youはカントリーフォークロックでまあまあいい曲です。 前半は激しい演奏は無く、ミディアムテンポの曲が多く、落ち着いたアダルトなロックアルバムになっています。後半から激しくなっていきGoing Back to Birminghamはリトルリチャードのような激しいロックンロールになっています。You're Driving Me Crazyも激しいロックンロールです。最後までアルバムの質は落としておりません。このアルバムも捨て曲無しの素晴らしい作品です。ただ彼等も落ち着き始めているような作風の曲が多いです。It's Getting Harderのようなクラビネットやシンセによるホーンアレンジでのファンキーな曲で新境地を拓こうとしています。ツェッペリンの聖なる館以来、私もこの次はファンクだと確信していました。それが現実になるのは80年代に入ってからですが、70年代に既にファンクを取り入れているロックはファンクになりきれていない分私は好きです。格好いいです。ただ時代があまりに早過ぎたので、この部分を突っ込んでいく前に解散となります。