Jeff Beck With the Jan Hammer Groupとして出されたライブアルバムですが、実際はヤンハマーグループのライブにジェフベックが飛び入り参加した部分の音源のようです。しかしなぜか、ジェフベックのアルバムとして出されております。世界的には初の公認ライブアルバムですので、さすがに内容は迫力満点です。
1. Freeway Jam 2. Earth (Still Our Only Home) 3. She's a Woman 4. Full Moon Boogie 5. Darkness/Earth in Search of a Sun 6. Scatterbrain 7. Blue Wind
Freeway Jamではギターで車のクラクションやブレーキの音を模してみたりしてお遊びもあります。まだエイドリアンブリューが世に出る前ですので、ここでも先駆けとなっております。She's a Womanではトーキングモジュレーターを大々的にフューチャーしており、do you feel alrightと客を煽ります。この手法は後のピーターフランプトンカムズアライブでの掛け合いの方が有名になります。他にエアロスミスのベックおたくジョーペリーがスィートエモーションでも使っております。
ScatterbrainやBlue Windでの白熱するプレイも素晴らしいものがあります。しかし、私は、これらベックの曲よりも、ヤンハマーグループの曲がこのアルバムのキモだと思います。なかなか手に入らないヤンハマーの曲が聴けるのです。特にFull Moon Boogieが好きです。ここでのベックのプレイはカッチョイイです。Earth (Still Our Only Home)やDarkness/Earth in Search of a Sunなどではシンセによる独特の雰囲気があり、当時のやんハマーのアルバムは素晴らしいことを証明しています。その後軟弱なポップアルバムを出して行くヤンハマーですが、マイアミバイスのサントラで一般には有名になって行きます。