ベースがニールマーレイからジョンモールに代わり、ボーカリストのマイクスターズが脱退、4人編成となったコロシアム?の第二期というべき作品で
音楽性もハードロック色が無くなり完璧なフュージュンスタイルとなっています。ロックファンにとってはジェフベックでこうした曲は慣れているので新しいギターヒーローとしてゲイリームーアに注目が集まりました。
1. Put It This Way
2. All Skin & Bone
3. Rivers
4. Scorch
5. Lament
6. Desperado
7. Am I
8. Intergalactic Strut
ゲイリーのギターばかり注目されますが、ドンエイリーのキーボードワークもこのバンドを支えています。ムーグシンセサイザーの使い方が多彩でゲイリーとのユニゾンプレイも簡単に弾きこなします。フュージュンという事でファンキーな要素も入り、ジャケットの黒人女性がその事を象徴しています。
ロンゲにしているゲイリームーアも今では違和感があるかもしれませんが、レスポールにマーシャルのアンプでナチュラルに歪ませたギターが普通のフュージュンバンドとは違う空気感を創っています。このアルバムあたりからストラトでアーミングを多用したプレイもやっており、ジェフベックの影響を感じさせますが、ゲイリーの師匠はピーターグリーンであり、本当はブルースやハードロックをやりたかったゲイリーにとってこのバンドでのプレイは強制されてやらされていたものであり嫌だったと後になって語っていますが、私はこの次代のゲイリーのプレイが一番好きであり、再びこの時代のように縦横無尽なギタープレイを聴きたいと願っているものです。
とにかくこのバンドはメンバー全員が素晴らしい演奏を聴かせてくれますので、どの曲も素晴らしい出来映えです。Riversのようなバラードではゲイリーが歌うというのがこのバンドの定番になっています。歌が巧いかどうかは別問題ですが。Desperadoのようなハイスピードでのスパニッシュな感じはリターントゥフォーエヴァーの影響です。それでもこのバンドとしてのオリジナリティーある作風にしてしまうバイタリティーがこのメンバーにはあります。これも又永遠の名盤です。カッチョイイー!!
Rivers
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