全2作はフュージュンとして存在しておりました。このアルバムも同じようにギターインストなのですが、時期的にフュージョン一般が形骸化し始めていた時期でもあり、ジャズ色が薄くなり、よりロック的なアプローチへと変貌しております。
1. Star Cycle
2. Too Much to Lose
3. You Never Know
4. Pump
5. Becko
6. Golden Road
7. Space Boogie
8. Final Peace
ヤンハマーのシンセによる展開もロック色が強く、フージョンとは又違う方向へと向かって行くジェフベックが伺えます。このアルバムの聞き物はドラムのサイモンフィリップです。ジュダスプリーストやマイケルシェンカー、ゲイリームーアなどとセッションしていた新進気鋭のスーパードラマーです。個人的にはゲイリームーアのファーストソロ、バックオンザストリートでのプレイが一番好きです。これは凄まじいプレイの応酬となっております。ミックジャガーの初来日コンサートでもバックでドラムを叩いておりました。テレビでのプレイを見ましたが、まだあどけない青年の面持ちでしたので、ビックリしました、もっとごつい人を想像していたので。
さすがにジェフベックはドラム選びが巧いです。Star Cycle、El Becko,Space Boogieなど、良く計算されており、ロックよりな分、分かり易くなっております。その為、このアルバムからベックの人気も上がってきます。私的には前2作の方が好みですが、新しい自分の居場所を求めて行くジェフベックの姿勢には賞賛いたします。ギターアルバムとしての理解がここでされ始めたアルバムだと認識しております。
そんな状況でも歌いまくるジェフベックのギタープレイを堪能下さい。
スポンサーサイト