ラジオノーム三部作を完成させたデヴィッドアレンとジリスマイスはスペインで隠遁生活を送っていました。子育てをしていたとも言われています。そしてパンクの登場に衝撃を覚えてニューヨークまで赴き、このプラネットゴングなるバンドを結成します。
1. Psychological Overture
2. Floatin' Anarchy
3. Stone Innoc Frankenstein
4. New Age Transformation Try: No More Sages
5. Opium for the People
6. Allez Ali Baba Blacksheep Have You Any Bull Shit: Mama Maya Mantram
これ1枚だけのユニットなのですが、パンクの精神はヒッピー文化以来の衝撃だったらしく、パンクサウンドにアシッドなトリートメントを施した
サイケデリック パンクというのがコンセプトでした。サイケとパンクを結びつけようとしたのは後にも先にもデヴィッドアレンだけだったのではないでしょうか。
しかし発想が斬新すぎたために後に続くものがいませんでした。このフリーキーな感じはポップグループとの共通点もありますが、微妙に違う感じもあります。テクニックが無いから生まれたパンクと、テクニックのあるバンドによるパンクとではかなりの開きがあります。パンクのスピリッツはあるかもしれませんが、こんなに卓越した演奏力のあるパンクバンドは気持ちが悪いです。ニューウェイヴと言った方が良いでしょう。
パンクは
音楽 的にアナーキーな訳ではありませんでしたので、
音楽 的にもアナーキーなこのアルバムはある意味本当のパンクとも呼べそうです。こうした
音楽 的な刺激が当時の若者に浸透していればパンク以降のロックはもっと面白いものになった事でしょう。ライブ録音というところが又強烈なエネルギーを発しています。結構かっこいい曲もあります。隠れた名盤です。
Stone Innoc Frankenstein
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