前作の延長線上にありますが、前作よりも、ドラムンベースとしての機能の一部としてギターが存在しているところが、クリエーターとしてのジェフベックの感性が光ます。
1. Earthquake
2. Roy's Toy
3. Dirty Mind
4. Rollin' & Tumblin'
5. Nadia
6. Loose Cannon
7. Rosebud
8. Left Hook
9. Blackbird
10. Suspension
オープニングのEarthquakeから、フィルターがかかったギターのエフェクトが徐々にフィルターが薄れて行く流れは、DTM処理のもっともたる処理方法であります。プラグインエフェクターなのかもしれませんが、よりジェフベックのギターをギターらしからざる音色に仕立て上げます。
ブルースのスタンダードRollin' & Tumblin'をこのアレンジでやるのはベックくらいのもんでしょう。ベックよりも先んじていたゲイリームーアでも、ここまでの徹底ぶりは真似出来ないでしょう。Nadiaはインドの曲らしいですが、ジェフベックのギターにはしっくり来ます。Loose Cannonも民族音楽的で、クォーターチョーキングが多用されています。
前作はギターを乗っけてみましたという感じでしたが、このアルバムでは、しっかり楽曲の一部としてのギターが機能します。プロデューシング徹底しています。
しかし、前作もそうですが、ジェフベックのギターは、どんどん民族楽器化して行っています。私の損曲をヨロズで紹介していますが、これもちょうど民族音楽化しておりますので、このブログ内容とシンクロしております。よかったら、私の曲も聴いて下さい。
いろんな意味で,このアルバムは完成度が高いです。ギターも思いっきり切り刻まれもしていますが、より進化したジェフベックのギターを効果的に活かしています。
Rollin' and Tumblin'
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