

再びエレクトリックギターを手にしたマクラフリン。もう隠居ぎみの活動になるのかと思いきや、更なる積極的な活動を開始しました。これまでの友人達に捧げた作品が目立ちますが、ハートオブシングあたりからの洗練された
フュージュンサウンドになっています。
1. For Jaco
2. New Blues Old Bruise
3. Wayne's Way
4. Just So Only More So
5. To Bop Or Not To Bop
6. Dear Dalai Lama
7. Senor CS
8. Mother Nature
まず目立つ特徴としては、ジャコパストリアスに捧げたFor Jacoとウェインショーターに捧げたWayne's Wayのようなウェザーレポートサウンドです。ウェザーの方が先に
フュージュンを確立していきますが、マハヴィシュヌとは明らかに違うサウンドになっています。そのサウンドをこの時代になって取り入れるというのもユニークです。
Senor CSは明らかにカルロスサンタナに捧げた曲で、サンタナのようなナチュラルディストーションのロングサスティーンでサンタナ風に弾いているマクラフリンの茶目っ気が微笑ましいです。しかしパロディーだけに留まっていないのがこのアルバム全体の印象でもあります。Dear Dalai Lamaはダライラマに捧げた曲で、なぜかアラビア風の旋律になっています。
これまでのマクラフリンにはなかった
音楽性を取り入れる事によって、新しい何かを模索しているかのような作品です。彼はまだまだ隠居していなかったのです。生涯現役。それは師匠マイルスデイヴィスが身を以て示した道でもあります。素晴らしい。
Senor CS
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