

まだマイルスのセッションに参加しているときに出されたアルバムです。しかしチックコリアは既に次の段階を見据えており、フリー
ジャズによる新たな可能性を模索しています。メンバーはベースのデイヴホーランド、ドラムのバリーアルトシュルによるトリオ編成です。このメンバーにアンソニーブラクストンが加わればサークルというバンドになります。
1. Toy Room
2. Ballad I
3. Rhymes
4. Flesh
5. Ballad III
6. Nefertiti
アコースティックピアノトリオというスタイルでのフリー
ジャズですが、まだ完全なフリーにはなっておらず、前作同様現代
音楽風の実験的な作風になっています。そしてとても美しい響きすら持っている作品です。アコースティック楽器での限界に挑戦するかのような、当時はかなり斬新な作品と捉えられていました。
このトリオが発展していき、すぐにサークルというバンドが結成され、完全なフリー
ジャズに挑戦していく事になります。マイルスのバンドではやれない事をやりたかったという印象が強いです。それでも作品としてはかなりレバルの高いものだと思います。
Humpty Dumpty
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