

こちらはアメリカンカルテットでの作品です。後に出される名作Death and the Flowerと同じセッションからの作品になります。どちらかというとこのアルバムの方が楽しい雰囲気の曲がそろっている感じです。
1. Inflight
2. Kuum
3. Vapallia
4. Backhand
このカルテットでは相変わらず民族的なバーカッションを使ったりしています。それでもソロコンサートの後の作品だけに、情緒的なプレイが随所に聴かれます。そしてこのカルテットが面白いのは、この時代の録音方法として、ガイドのクリック音を聴きながら演奏をしっかり合わせる作品が多い中、なぜかこのカルテットだけはクリック音に頼らず、昔ながらのバンドとしてのグルーヴ感をそのまま作品にしているところです。
まるで50年代、60年代の演奏のようにも聴こえます。それでいてフュージュンっぽい事をやっていたりと、70年代以降でなければあり得ない演奏をしていたりしているのがユニークなのです。これもキースジャレットのこだわりなのかもしれませんが、新しいとか古くさいといった事がどうでもよくなってくる不思議な作風です。
Le Mistral
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