1. Guess I'll Go Away 2. Ain't That A Kindness 3. No Time To Live 4. Rock And Roll, Hoochie Koo 5. Am I Here? 6. Look Up 7. Prodigal Son 8. On The Limb 9. Let The Music Play 10. Nothing Left 11. Funky Music
ロックンロールというよりハードロックといっていいでしょう。当時はマウンテンかジョニーウィンターアンドかというくらいカッコいいアルバムになっています。Guess I'll Go Awayは完全にハードロックのリフです。リックデリンジャーとのツィンリードギターがしびれます。そしてこの頃からジョニーウィンターはフランジャーやフェイザーといったモジュレーション系のアタッチメントも使うようになります。Ain't That A KindnessやOn The Limbのようなファンキーなロックもありますが、私が一番注目しているのはランディZがAm I Hereのようなポップなバラードにその作曲能力の高さです。
ハードな曲ばかりに目がいってしまいますが、こうしたかくれたポップな曲がよかったりするので彼らのファンは止められません。そしてこのバンドの代表作といえばリックデリンジャーが創ったRock And Roll, Hoochie Kooです。彼らのテーマ曲と言ってもいいくらいの名曲です。No Time To Liveはトラフィックのカバーで、この曲をカバーしているミュージシャンは多いのですが、このアルバムでのアレンジが私は一番好きです。リックのボーカルもカッコいいです。Look Upのようなサザンロックもあって、ジョニーウィンターもサザンロックといってもいいのですが、リックデリンジャーのポップ感覚はそれだけには留まらない音楽性があり、このアルバムは70年代初期を代表するハードロックアルバムの一つだと言っていいでしょう。全曲素晴らしい名盤です。