イーノが脱退して初めてのアルバムになります。プロデュースは前作同様クリストーマスで、エンジニアにジョンパンターという布陣です。イーノが脱退して初期の頃のアクの強さや癖が薄らいでおりますが、あの癖とアクはブライアンフェリーによるものでしたので、イーノが抜けた事によってフェリーの思いのままに出来る状態がいい結果を生んでいったのかもしれません。
1. Street Life
2. Just Like You
3. Amazona
4. Psalm
5. Serenade
6. Song for Europe
7. Mother of Pearl
8. Sunset
グラムロックブームも下火になり出した頃でしたが、独自のサウンドを追求していたロキシーにとっては関係ありませんでした。逆にこの頃からファッションだけではなく、音楽面も評価されるようになり、どんどん売れていくのです。
一曲目のStreet Lifeからしてカッコ良く、フェリー独特の癖のある歌い方の典型となるAmazonaも洒落ております。ヨーロッパの哀愁ある退廃性を美しく描く、Serenade、Song for Europe、Mother of Pearlという流れは感動的で名作たるに相応しい内容となっております。
スーツを身に纏ってもダンディーというより妖艶なフェリーですが、年齢を重ねていくほどにダンディーという呼ばせ方を定着させていきます。その始まりがここにあるのではないでしょうか。プログレ志向の強いアルバムでもあります。
Street Life
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