1. Here comes the rain again 2. Regrets 3. Right by your side 4. Cool blue 5. Who's that girl 6. First cut 7. Aqua 8. No fear no hate no pain (no broken hearts) 9. Paint a rumour
チョッパー気味のベース音にシモンズのシンセドラムなど、いかにも80年代なサウンドでありますが、アンレノックスの個性の印象の方が上回っていますので古くささは感じません。Right by your sideではカリプソな曲にも挑戦しています。本当はテクノよりもソウルフルな歌を歌いたいアンの趣向性が感じ取れます。この後脱テクノをするユーリズミックスと日本のドリカムの共通点というのを感じていたのは私だけでしょうか。どちらもアレサフランクリンが好きで、マニュピュレーターのような男がバックについているという点で当時から私は同一視していた所があります。
Here comes the rain againやWho's that girlといったシングルヒットは、前作のイメージを残しながらもより歌唱力を必要とする創りになって、デイヴの主導権が徐々に移行している事を感じさせます。名前を売る為の手段としてテクノというスタイルを拝借していた所がありますので、売れてきたら本来の実力を徐々に出し始めた作品になっています。そういう意味では前作よりも作品としては出来がいいです。